「登戸研究所資料館」見学会(23.10.25)

10月25日(水)、上尾市平和委員会主催「明治大学平和教育 登戸研究所資料館見学会」をおこないました。
明治大学生田キャンパス内「登戸研究所資料館」に午後1時前現地集合で、20名の方々が参加されました。

ご案内いただいた山田朗(あきら)先生から、最初にあいさつと資料館解説までのいきさつの説明があり、そのあと登戸研究所資料館についてのすごいビデオを鑑賞しました。

その後は、山田先生の詳しい解説のもと各室の資料を見ていきました。

「風船爆弾」という日本の「秘密兵器」についてのお話は、ほんとうに驚くことだらけでした。
この模型は小さいですが、ほんとうは10mもの大きな風船で、全国の和紙産業と女子学生らをこの製作に総動員し、実際に500個もの「風船爆弾」をアメリカに落としたそうで、アメリカ本土を直接攻撃した唯一の「兵器」だったのだそうです。が、なかなか思い通りにはいかなかったというお話も。

中国の紙幣の「偽札」づくりのお話はまた驚くことだらけでした。
日本軍部とは、よくもまあこんな汚いことを思いつくものだということと、そうしたことにも関連業者を秘密裏に総動員してことにあたらせる権力の恐ろしさを思い知るようでした。

見学を終えて、山田先生を囲んで記念撮影。

2時間の館内ツアーは疲れましたが、戦前の日本ではこんな恐るべきことがおこなわれていたのだということの一端の数々を知るとともに、日本軍国主義の非人道性、あさましさ、けれど、それがそこにとどまらず、なんと戦後日本にも引き継がれているということも知ることができて、いまを生きる日本人としてはけっして過去のこととして済ませてはならない、知らないでいてはならない事実があることを思い知ったような貴重な見学会でした。

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